香りを嗅ぐことが情景を呼び起こす。
あなたが聞く音は触覚的な感覚をもたらす。
「かじられた四角いチョコレート」を
「夜の空っぽのステージ」に
結びつけるのはどうだろう？
感覚と感覚、時間と時間の間で、
私たちはNardisで始めた。

「Nardis」という言葉には特別な意味はない。
この物語は、かつてマイルス・デイヴィスと
ビル・エヴァンスの間で交わされた瞬間から
始まったという、確かなものか嘘かも
分からないまま曖昧に伝えられている。
かつて、ビル・エヴァンスは演奏中に無礼な
リクエストを受け、つぶやくように
「僕はアーティストだ」と言って冷たく断った。
その言葉が「I'm a Nardis」に聞こえたという。

私たちが「Nardis」の名のもとに
生み出すものは、
スプレー式の香水かもしれないし、
置かれるオブジェかもしれない。
いずれにしても、快適な生活と予期せぬ喜びを
追求する、確かな形を持つ製品だ。
私たちは、Nardisの香りが散りゆく中で、
それがまるで音楽プレイヤーから放たれた音符の
運命のように、旅立ちの
準備をしているのを感じる。
その名がいつ、どこで、なぜ呼ばれるのか、
期待せずにはいられない。